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用語解説

四十一鎖目

この間、能楽用語として”次第”を紹介したが、書いてある用語が専門的すぎてわかりにくいのではと思い、更に解説したい。

ノラズアシライ・・・アシライとは能楽独特の演奏法で、謡や笛などの旋律が大小太鼓の演奏する拍子に合わず、かつ寸法を定めない演奏法。
ノラズとは、拍がかなり曖昧なニュアンスでながれ、明確に間を表さない演奏法。”ノラズ”の反対は”ノル”。

出囃子・・・役者が登場する際に演奏する曲。

ツヅケ、上略、中略・・・演奏する手の名前。手については二十六鎖目を参照して頂きたい。

ヤハハア・・・カケ声の種類。ヤハと書くが実際には”オの段”で発音する。(例えば、ヤはヨ、ハはホ)但し”イ”がついている時はそのまま発音する。

なんだか、余計にわかりにくいも気もする・・・

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四十鎖目
またまた久しぶりの投稿となってしまった。

ネタが思いつかず、中々投稿できない。

安直ながら、能楽知識を紹介しよう。

”次第”

ノラズアシライの大小物出囃子で、”東国から都へ”や”都から南都(奈良)へ”など物理的な人の移動を表す。

本来は三段であるが、現代ではほとんどの場合、省略して一段や無段など段数を減らした演出にしている。

ベースとなっている手はツヅケ。

大小鼓の不均一な間のやりとりが特徴だ。

曲の開始にワキの出囃子として演奏されることが多い。

段をとる所に上略や中略という手を打つが、石井流では登場人物がどこからどこに行くかで手が変わる。

三段であれば、都へ上る僧には、中略・上略。都から下る僧は上略・中略と打つ。

現代では省略されることがほとんどだが、一つ段をとる時には先に来る手を打ち、登場人物が一段で出てきたと言う体ををとっている。

上略と中略の見分け方は段の所で大鼓のカケ声がヨーイ・ヤハハアと掛けるか、ハアー・ヤハハアと掛けるかの違いでわかる。

一度注目してご覧になってはいかが。