二十五鎖目
能舞台と言うものは、実に厳しい場所だ。
家で稽古して出来ていたことの30%もできれば良い方だろう。
というのも、能舞台という結界の力や、他の演者が放つエネルギーと大音量に圧倒されて、
なかなか思い通りに打つことができないものだからだ。
これを克服するには、自らを信じて思い切って打つしかない。
前回の投稿で紹介した、三寿会が近づいてきた。
出演の会員には、自信を持って舞台に出てほしい。
やってきた稽古を。自らの感性を。そして自分自身を信じてほしい。
そうすれば、良い舞台となるに違いない。