化粧について書こう。
化粧と言っても、女性が顔に描くあの化粧ではない。
大鼓の化粧調べである。
以前に調べ緒について書いたが、皮にかけるのを調べ緒。締めあがったところに、二重の輪にした調べをかけるのが、化粧調べだ。
字の如く飾りである。
飾りなので、使用前に伸ばす必要はない。
調べ緒よりだいぶ短く、仮に調べ緒を忘れたとしても、代わりにはならない。
(僕は一度この状態に陥り、とても難儀した。)
ただ、この化粧をかけていないと何ともみすぼらしく感じる。
音には全く関係ないが、必需品である。