十七鎖目
前コラムで書いた「間」は、肚でとらなければいけない。
あなたの心は躰のどの部分にありますか?
と、たずねたらほとんどの人は胸を指す。
しかし、古来より日本人の心はおなかにあった。
決断することを「肚を決める」
怒ることを「腹を立てる」
隠し事をせず話をすることを「腹を割って話す」
というような言葉からもおなかに心があったことがわかる。
心が胸にあると、緊張しやすく、窮屈な構えになる。
心を肚に置くと、良い意味での緊張を保ちつつ、ゆったりと構えることができる。
腹心は基本である。
十七鎖目
前コラムで書いた「間」は、肚でとらなければいけない。
あなたの心は躰のどの部分にありますか?
と、たずねたらほとんどの人は胸を指す。
しかし、古来より日本人の心はおなかにあった。
決断することを「肚を決める」
怒ることを「腹を立てる」
隠し事をせず話をすることを「腹を割って話す」
というような言葉からもおなかに心があったことがわかる。
心が胸にあると、緊張しやすく、窮屈な構えになる。
心を肚に置くと、良い意味での緊張を保ちつつ、ゆったりと構えることができる。
腹心は基本である。
十六鎖目
「間」と書いてマと読む。
大鼓を打つうえでとても重要な要素だ。
間と言うのは単なる時間的なタイミングではない。
それは何か?
字が示す如く、門の中にお日さまが入るような、何かである。
たとえタイミングは合っていても、間が抜けていたら何もならないのだ。
その形は四角かったり、丸かったり、平たかったり、深かったりする。
こうでなければいけないというきまった形はなく、打つ者の心が間となって表れる。
だから、間は心を充実させてとる。
この「心」を躰のどこに置くべきなのかは次回に書くとする。