十七鎖目
前コラムで書いた「間」は、肚でとらなければいけない。
あなたの心は躰のどの部分にありますか?
と、たずねたらほとんどの人は胸を指す。
しかし、古来より日本人の心はおなかにあった。
決断することを「肚を決める」
怒ることを「腹を立てる」
隠し事をせず話をすることを「腹を割って話す」
というような言葉からもおなかに心があったことがわかる。
心が胸にあると、緊張しやすく、窮屈な構えになる。
心を肚に置くと、良い意味での緊張を保ちつつ、ゆったりと構えることができる。
腹心は基本である。